"人生って意外と平坦だし、あんまり刺激を受けることって少ない。子供時分は毎日が刺激の連続だったけどな。
レッドブルを初めて飲んだとき(というか2本目を飲んだときかな)は結構ぶっ飛んだ。
そこらの栄養ドリンクやら眠気覚ましがまったく効かない、常時眠ってるような、
目が半開きのうすらボケた俺があんだけハイになったというんだから。
それ以来俺はレッドブルの虜だった。だからといって暴飲はしなかった。本当に必要なときにだけ飲む。
それが俺のレッドブル流儀だった。だってそうだろ?
飲みまくって糖尿病になったり心臓麻痺にでもなったら永遠にレッドブルとはおさらばだからな。
いやいや、大丈夫。これは「ロックスター」のレビューだって分かってるぜ。
んで、そんな大好きなレッドブルでもやっぱ250mlだと微妙に高いんだよな。分かってるよ、それだけの価値があるってことを。
でも俺は将来有望な学生でもないし、ガッツリ稼いでる多忙なプロフェッショナルでもない。ただのワナビーだ。
後ろめたさからか、少しでも出費は抑えたい、けどぶっ飛びたい。そう思ってる矢先だった。俺は疲れ果ててた。
ロッドブルを求めて臨海地区のコンビニに入った。棚を見まわすが、レッドブルがない。ふざけてんのか。そう思った。
空になったレッドブル置き場の横を見るとAmazonで見たことのある黒い缶があった。ああ、レッドブルのパチモンね。
明らかな嘲笑だ。だけど、レッドブルがない今、こいつに手を出してみる価値はあるんじゃないか? だって俺は疲れ果ててるんだから。
そう思ってレジに持って行った。値段は200円弱だったように思う。250mlで200円か、案外安くていいな。もう金銭感覚は麻痺していた。
外のベンチに座って、一気に呷る。舌を通って、喉を潤した瞬間だった。俺に天啓が舞い降りた。「あれ? これブルよりうまくね? お、お、おほーっ!」
俺は今までロックスターをバカにしていたことを恥じた。自分で試さずにバカにすることに何の意味があるんだ? 人生は経験を一生掛けて積み重ねていくゲームだ。
俺は新たな経験を手に入れた。レッドブルより安くて美味い。それに効果も似たようなもんだ。だが、俺にそれを確信する手立てはなかった。
だって俺んちの近所のコンビニじゃどこもブルが幅を利かせてるんだからな。だが、Amazonの兄貴があるじゃないか。俺は電脳世代のトップランナーだ。
24時間フル稼働させるPC。飲み干すロックスター250ml。タタタタターンッ!とキーボードを弾いてロックスターのページを開いた。
よ、4392円…? 30本で? つまり一本当たり約147円。一週間に一本飲んでも毎日飲める計算。それも送料込みだ。
さすがはAmazon。俺らの要求(ニーズ)を満たしてくれる。税金の問題だの外資だの関係ねえよ。俺はあんたについていくよ。また綺麗な藤子F大全集を頼むぜ。"
- Amazon.co.jp: ロックスター エナジードリンク 250ml×30本: 食品&飲料 (via uinyan)